2023年2月21日
金融業界出身のHです。
昨年12月、日銀が異次元緩和の転換を発表して以降、住宅ローン金利に影響が出始めています。
現在の主要行住宅ローン金利(10年固定・最優遇金利)は、三菱UFJ1.15%(前月比0.1%)、りそな1.18%(前月比0.1%)、みずほ1.4%と+0.1%程度上げてきている金融機関が多いようです。
たかが0.1%といっても、30年の住宅ローンであれば、元利均等返済の元本50百万円想定で通算90万円くらい差が出ます。
また、最も影響が大きいのは、新聞にも掲載されていましたが「審査金利」の上昇です。
「審査金利」とは住宅ローンの審査の際、借入人の返済能力判定の為、足元よりやや高めの金利で返済能力を試算する仕組みです。
住宅ローンは御存知の方も多いと思いますが、「スコアリング」によってその可否が判定されます。
項目は多岐にわたりますがそれらの合計が一定点数に満たなければ審査が否認されることになります。
今後、この影響により「住宅ローンが通りにくくなる」可能性が危惧されます。
この結果不動産価格に影響が出る可能性もあり、状況は十分注視して参りたいと思います。