2023年4月4日
高齢者事業スタッフのSです。
当社にて身元保証をさせていただいている高齢のおひとりさまのお話です。
ある夜、就寝中にご自宅が出火し、煙を吸いながら着の身着のままで逃げ出し、そのまま救急車で病院に運ばれるということがありました。
ご本人は幸いにも怪我もなく無事でしたが、マンションの一室が全焼してしまいました。
私も後日、部屋の中を拝見しましたが、独特の匂いが髪や衣服に染み込み、その日は家に帰るまで匂いが消えなかったことを今でも覚えています。
全焼となったマンションのその後の対応ですが、火災後の燃えた木材や家財道具は一般の事業者では処理できず、消防署から発行された「罹災証明」を地域の自治体に提出し、協議の上、役所で処分してもらうことになりました。
燃えたものは産業廃棄物処理業者も取り扱いを嫌がり、通常の数倍の処分費用を要します。
今回はこのような消防署での罹災証明の発行や、火災現場での役所との立ち合いなどを、ご本人に代わって対応させていただきました。
部屋は解体撤去後に消臭工事を行いましたが、費用はすべて自己負担となりました。
ご相談者様は火災保険に加入していなかったのです。
この部屋が実際に住めるようになるまでは更に数百万単位で、実費が必要となります。
もしも火災保険に入っていればと悔やまれます。
この後、自分自身の火災保険の補償内容も改めて確認をいたしました。
「備えあれば患いなし」まったくその通りだとつくづく思いました。