最善の医療同意とは？　～父と母の医療同意を求められ～

高齢者事業スタッフのYです。

身元保証を行うなかで、医療同意という言葉を耳にする機会が増えました。
私たちは医療同意を行いませんが、高齢者ご本人が医療同意の確認をされる際、立ち会うことがあります。

もしもの時、治療を行うか延命を行うか、その選択に正解はありません。
人それぞれ生きることへの想いや価値観が異なるため、選択肢も十人十色です。
そのため、あらかじめご本人の意思を確認しておくことが大切だと思います。

個人的な話になりますが、私も家族の医療同意を求められたことがありました。

父の医療同意に関して
父は末期がんで亡くなりましたが、亡くなる1～2ヶ月まともに食事がとれなくなりました。
意識はあったので、担当医と父と家族で今後の医療について話し合い、胃ろうをすることになりました。
胃ろうをして1週間後に父は亡くなりました。
私たち家族は少しでも長く生きてほしいという気持ちで胃ろうを選択しましたが、
体に負担があったのではないか
胃ろうをしなければもう少し長く生きられたのではないか
と後悔が残りました。

母の医療同意に関して
母は若年性認知症で亡くなりましたが、亡くなる2ヶ月前に延命治療について医療同意を求められました。
母は、認知症の進行が進み意思表示ができないので、家族が延命治療を行わない選択をしました。
その結果、老人ホームで穏やかに息を引き取りました。

医療同意に正解はありません。
ただ、ご本人や家族の意見を尊重することは可能です。
緊急時に後悔することがないよう、医師、家族など、ご本人と関わる全ての人が事前に確認しておくことが重要だと思います。
これからも私たちは身元保証人として、ご本人の意思をしっかりと確認してまいります。