2023年7月6日
高齢者事業スタッフのSです。
最近では「終活」という言葉もすっかり社会に浸透してきましたが、今回お伝えしたいのは「住まいの終活」についてです。
最近お手伝いした不動産売却が、築年数40年超で管理会社が入っていない「自主管理」のマンションでした。
自主管理自体は珍しくないのですが、住人のほとんどが高齢者のため、管理組合も機能していない状態でした。
今回は事なきを得てスムーズに売却が完了しましたが、今後に不安が残るマンションで、
具体的には管理費等の滞納問題、雨漏り、給排水管の老朽化など、この他にも問題が山積していました。
そこで思い出したのが「マンションの終活」です。
以前テレビでもマンションの終活について紹介されており、その時は地方のマンションだったかと思いますが、今回同様、住人の高齢化や滞納・雨漏れなど同じような問題を抱えており、建物を修繕して住み続けるかどうかの議論がなされていました。
そのマンションが出した答えは「12年後に解体する」というマンションの終活です。
12年後に向けて、それまでかかる最低限の修繕や解体費までを含めた修繕計画・資金計画を作り、決定したそうです。
そのマンションの理事長の言葉で、「終わりを見ないのは現実的でない。問題を先送りにするとあとの人が大変で、あと12年後に解体しますよと話をしておくと、みんな『あと12年なんだ』という覚悟ができるし、その為にはどうしたらいいのかということを具体的に考えられるようになる」と話されていました。
今後このようなマンションが増えるかもしれません。
また、我が家は戸建てだから大丈夫というわけでもなく、間違いなく迎える終焉に向けて準備が必要だなと思いました。
「思い立ったが吉日」です。今日から少しずつでも準備していきましょう。
ご不安な点がございましたら私たちまでご連絡ください。