2023年7月9日
高齢者事業サポートスタッフのOです。
ご高齢の方が遺言を作成する際には、公正証書遺言を残し、相続人への配慮を心掛けることが重要で、認知症や判断能力の低下が疑われる場合は、専門家のサポートを受けながら適切な対応を行うことが必要です。
遺言を残すことは、将来の不測の事態に備えるだけでなく、家族や関係者への負担を軽減するためにも重要な手続きになります。
そこで高齢者が遺言を作成する際に重要なポイントと注意事項について3つご紹介します。
■公正証書遺言を残すことの重要性
自筆証書遺言は、法的要件の不備により無効になるリスクがあるため、公正証書遺言を残すことが重要です。
公正証書遺言では、公証人が作成し、証人が立ち会うため、変造や偽造、隠匿のリスクが少なくなります。
■医師の診断を受けること
判断能力の程度を客観的に証明するために、認知症の症状を判断できる病院で診断を受け、診断書を作成してもらうことがおすすめです。
ご高齢の方が認知症や判断能力の低下に悩んでいなくても、診断を受けることで将来のトラブルも回避できます。
■相続人への配慮
遺言書を作成する際には、相続人と情報を共有することも重要ですが、特定の相続人と2人きりで遺言書を作成するのは注意が必要です。
理由は、他の相続人から誤解を招き「遺言書は無効」と主張される可能性があるからです。
専門家の助言を仰ぎながら遺言書を作成することがポイントとなります。
高齢者が遺言を作成する際には慎重な対応が必要であり、専門家のサポートを受けることが重要です。
遺言は将来の不測の事態に備えるだけでなく、家族や関係者への負担を軽減するためにも重要な手続きです。
ぜひ、遺言作成に関心を持つ方々に参考にしていただき、ご不明な点があればお気軽に当社までご相談いただければと思います。