2023年7月17日
金融業界出身のHです。
銀行に30年勤務しました。銀行退職後はその子会社で10年間、都合約40年間金融機関に勤務しました。
銀行が不況業種のように言われ始めて久しいですが、店舗の統廃合も進み海外要因が大きいものの、メガバンクの決算状況も徐々に改善しつつある様です。
一方、ネット銀行の預金量はこの5年で2倍となり、1行当たりの預金残高は地方銀行の平均残高とほぼ同程度、5行合計では29兆円の残高となりました。
私自身、paypay等の決済機能は便利に活用させて頂いていますし、送金等も手数料がかからず非常に簡単で、確かに普及するのも当然と思わせるものがあります。
銀行は、これから送金手数料の引き上げもありますし、店舗の統廃合、人員の整理等も進めることになるのでしょう。
先日、銀行に行かれた高齢者の方に「銀行はあんまり行きたくないんだよ。最近サービス悪いし。昔はよかったよ。」と言われました。
おっしゃる通りです。でももっと悪くなるかもしれません、とは言えませんでした。
ITリテラシーの低い高齢者の方は、ドンドン金融サービスから取り残されて行くのでしょうか。
大変悲しいことではありますが、金融機関にとっては止むを得ないことなのかもしれません。
昔は当局の非常に厳しい規制や検査を受け、護送船団でやっていたはずが、いつの間にか、ドンドン便利な他業態が進出して、虎の子の決済業務まで進出されることになってしまいました。
何となく釈然としない部分もありますが、これもやむを得ないことなのでしょう。