2023年8月8日
金融業界出身のHです。
2013年改正高年齢者雇用安定法が施行され、企業に対し65歳定年制が義務付けられました。
加えて2021年の同法改正により、70歳までの定年延長が努力義務とされました。
これにより、これまでは「60歳になったら田舎に帰って農業をやろう。」という人が少なからず居たそうですが、そういった方がめっきり減ってしまい、農業の担い手不足に影響を与えているとのことです。
確かにこれまでは自分の周りにも、小さな農園を借りて野菜を作ったりして、
「野菜植えたんですけど採れ過ぎちゃって」などと言いながら、キュウリやナスを頂いたことが随分ありました。
が、そういえば最近めっきり減ったように思います。
ただこれまで農業の担い手がそれなりに確保できたのは、多分元々農業に慣れ親しんだ高齢者の方が多かったからではないでしょうか。
というのも農業自体全く経験のない人が、突然「よしやろう」といってやれるほど簡単な事だとも思えないのです。
例えば自分がその立場になったとしても、農業をやろうとはまず考えません。
全く農業の経験が無く、出来ないことが分かっているからです。
多少は定年延長の影響はあるのかもしれませんが、やはり核家族化や都市部への人口集中により、農業の就業人口は減少かつ高齢化しています。
今後食糧安全保障上の観点もあり農業における就業人口の確保は喫緊の課題と思われます。
私自身はとても農業従事者にはなれませんが、是非その対応策を色々な方にご検討いただきたいと思います。
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