2024年3月4日
金融業界出身のHです。
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)という言葉を御存知でしょうか。
欧米で1990年頃生まれた概念で、一言で言うと「終末期に、望む医療やケアについて身近な医療・介護関係者と話し合うこと」と定義されています。
このACPが昨今注目されつつあります。
その理由は様々ですが、兎に角高齢患者の救急搬送が増えているという事情がある様です。
病院によっては救急搬送される患者の半数以上が70歳以上の高齢者ということもあります。
又厚生労働省の調査でも終末期には約7割の人が意思決定できなくなると言われています。
つまり搬送されてくる高齢者に関して「何が本人の希望なのかわからず、家族も聞いたことがない」というケースが多発しているのです。
これは退院や転院の時も同様です。
病院としては治療が終わったと判断すれば早期に退院させたい。
一方患者やその家族は「退院して大丈夫なのか」「自宅に戻れない場合その後の人生設計は」等不安や悩みを抱えている可能性があり、身寄りのない高齢者であれば猶更と思われます。
要は「もっと話をきいてくれよ」という事です。
一方病院や医療従事者の方々はじっくり話をしたいとは思うものの、とてもその時間は無いということなのでしょう。
我々は医療従事者ではありませんので直接ACPに携わることはありません。
ただ退院支援の一環として患者さん達の悩みや不安を聞きその解決を図ることが出来ます。
ご高齢の患者さんたちが金銭面含め将来不安を少しでも払拭し、安心・納得して退院できる様これからも微力ながらお手伝いして参りたいと思います。
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『当社の高齢者支援について』