2024年4月5日
おひとりさま高齢者支援事業スタッフのAです。
2040年になると、日本の都市部から地方まで、高齢世帯の一人暮らしが増加する傾向が見られます。
国立社会保障・人口問題研究所の最新の推計によると、高齢世帯(65歳以上の世帯主を持つ家庭)の約40%が一人暮らしになると予測されています。
特に東京都では、45%を超える一人暮らしの高齢者世帯が見込まれており、全国的にも30%以上に上るとされています。
これは、高齢者の生活を支えるための新しいシステムの構築が急務であることを示しています。
2015年の1841万世帯だった一人暮らしの世帯数は、2040年には1994万世帯に増加し、全体の約39.3%を占める見込みです。
高齢者の一人暮らしの数も、2015年の625万世帯から896万世帯に増え、その割合は4割以上にのぼります。
特に都市部では、一人暮らしの高齢者世帯の増加が目立っています。
例えば東京都では、2015年の79万世帯から2040年には116万世帯に増加すると予想されています。
これは、大家族での生活が少なくなり、単身で生活する高齢者が増えることが背景にあります。
また、未婚の男女の増加や、2030年には団塊の世代が全員80歳以上になることも影響しています。
これにより、配偶者との死別が増えることが予想されます。
地方では、秋田県のように、高齢世帯の比率が57%を超える地域もあります。
このような地域では、高齢者が移動や買い物で不便にならないような対策が進められており、例えば上小阿仁村では、小型電気自動車(EV)の自動運転の実験が行われています。
さらに、認知症を患う高齢者の一人暮らしの増加も懸念されています。東京都では、認知症対策に37億円を投じる計画があり、区や市町村では認知症検診の補助や、患者や家族を支えるための拠点を増やす取り組みが行われています。
高齢者の一人暮らしの増加は、日本の社会構造の変化を如実に示しています。
特に、都市部での単身高齢者の増加は、将来的な社会保障システムの再構築を迫る重要な指標です。
秋田県のように、高齢者の生活を支えるための独自の取り組みを進める地域があることは、日本全国での高齢者対策の模範となりうると感じました。
技術革新を取り入れた地域の取り組みは、今後の日本の高齢社会を支える重要な鍵となるでしょう。
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