金融業界出身のHです。
先日、三井住友銀行とSMBC日興証券の富裕層ビジネスに関する記事が掲載されていました。
他にも銀行や証券会社等、金融機関を中心に富裕層マーケットに注力してゆく方針が記事になっています。
人口が減少してゆく中、当該マーケットは順調に拡大しています。
野村総研の調べでは、1億円以上の純金融資産を持つ世帯は148万世帯、合計資産額も360兆円にのぼり、10年前と比較してもほぼ2倍と言われます。
日経平均株価が過去最高を更新した事や人口減少に伴い、全体としてパイが縮小してゆく中、伸びている富裕層マーケットに経営資源を重点配分したくなる気持ちはよくわかります。
金融機関等は、採用当初から「ウェルスマネジメント」分野の教育を行い、専門人材の育成を図ろうとしています。
新入社員時代から、金融商品に関する知識やコミュニケーション力を養い、富裕層に対する営業力を強化してゆく方針と思われます。
結局、金融機関を含む各社が、こぞってこのマーケットに力を注ぐことになりそうです。
富裕層にとっては結構なことかもしれませんが、各社のリソースがこの層に集中することにより、我々一般層に対するサービスが疎かにならない様お願いしたいところです。
ただこの「ウェルスマネジメント」分野で勉強し、知識を蓄えた担当者が異動などで我々を担当することは十分考えられます。
その時は、もしかしたら富裕層対応で鍛えられた知識やノウハウを披瀝してもらい、場合によっては我々にとっても大いに参考になることがあるかもしれません。
物の本によれば、人材はリソース(資源)ではなくソース(源泉)であるそうですから。
▼詳しくはこちらをご覧ください
『私たちの事業内容について』