おひとりさま高齢者支援事業スタッフのSです。
前回に続き、今回は成年後見のもう一つの問題、「後見人による横領」についてです。
最高裁判所の調査によると、後見人による横領などの不正事例は、2011年~2021年の間で計289億円の被害が出ているそうです。
高齢者や障害者の生活の支援のための制度の裏でおこなわれる横領や利用者とのトラブル。
現在、国も後見人への報酬見直しや相談窓口の整備を進めているようです。
また、専門家によると、後見人を決めておく「任意後見制度」を使い、「第三者によるチェック機関の設置」を要望していました。
70歳を過ぎたら、認知機能が低下してからの財産管理について、家族で話し合ったり第三者に依頼したりするなど、事前に備えておくことが大事です。
病気や身近な方が亡くなるなどきっかけは様々ですが、是非この機会にお一人さまの終活について相談してみてください。備えあれば患いなしです。
当社でも、身元保証から施設紹介・遺言・死後事務・任意後見とセットで支援することが多くなりました。
身元保証をしたらそれでお終いでなく、その後の生活設計もしっかりご提案できますので是非一度ご相談ください。
▼前回の記事はこちらをご覧ください
『成年後見制度の闇 その①』