金融業界出身のHです。
ホワイトカラーの管理職は、望むと望まざるとにかかわらず、メンタルヘルスやワークライフバランスの問題に正面から取組まなければならない時代になりつつあります。
WHO(世界保健機構)の推計によると、うつや不安によって毎年労働日換算で120億日分、金額にして1兆ドル(約142兆円)の生産性が失われ、米国では全成人の4分の1が精神疾患を抱えているとされています。
一方労働者にとっても企業を選択する際、メンタルヘルス面での支援を重視する傾向が顕著になりつつあり、選ばれる企業側もある意味その品ぞろえを競い合う様な状況にもなりつつあります。
私のような高齢者で、非常に厳しい職場環境を経験してきた身からするとやや首をかしげざるを得ない様にも思われますが、有為の人材を確保するためには必要なコストという事になるのでしょう。
それはそれでやむを得ないとも思われますが、唯一危惧されるのはやはりこういった対処は大企業の得意分野であり、我々中小企業では中々対応しきれないという点です。
我々には大企業が持つ産業医もいませんし、定期的なセラピー等も難しい状態です。
精々管理職向けにメンタルヘルスに関する勉強会を開催するとか休暇取得を奨励するとか、が精一杯です。
これでは優秀な人材はドンドン大企業にという事になりそうですが、我々としては可能な限り社員の事情や要望に応え、働きやすい職場環境を作ることで何とか人材を確保できればと思っています。
後は、厳しい職場環境をものともしないタフな社員を確保するということも、考えておいた方がいいかもしれません。
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