おひとりさま高齢者支援事業スタッフのAです。
地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉などの側面から高齢者を支える「総合相談窓口」です。
専門知識を持った職員が、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるように、介護サービスや介護予防サービス、保健福祉サービス、日常生活支援などの相談に応じます。
また、介護保険の申請窓口としての役割も担っています。
各市町村が設置主体となり、センターを直接運営している場合もあれば、社会福祉法人や医療法人、民間企業に委託して運営されることもあります。
市町村直営は20.5%、委託型は79.5%と、大半が委託型です。
地域包括支援センターは、対象地域に住んでいる65歳以上の高齢者、またはその支援活動に関わっている方が利用できます。
地域の高齢者を支えるため、次の4つの業務を行っています。
1. 介護予防ケアマネジメント
要支援と認定された人や、支援や介護が必要となる可能性が高い人を対象に、身体状況の悪化を防ぎ、自立した生活が継続できるように介護予防を目的とした支援を行います。
具体的には、以下の項目についての状況の把握、課題の分析を行い、必要な介護予防サービスを紹介し、参加を促します。
・歩行の状態や交通機関の利用可能性
・日常生活の状況
・社会参加、対人関係、コミュニケーション
・健康管理、精神面(うつ、認知症など)
2. 総合相談
高齢者の各種相談に幅広く総合的に対応します。
高齢者の困りごとに対して、必要なサービスや制度を紹介し、解決に導きます。
3. 権利擁護
高齢者が安心して生活できるように、彼らの権利を守ります。
判断能力の低下により金銭管理が困難になった高齢者に対しては、成年後見制度の活用をサポートしたり、虐待被害の対応、防止、早期発見などを行ったりします。
4. 包括的・継続的ケアマネジメント
高齢者が暮らしやすい地域を作るため、地域全体の医療・保健・介護分野の専門家から地域住民まで幅広いネットワークを構築し、そこで暮らす高齢者の課題解決や調整に取り組みます。
具体的には、地域ケア会議の開催、ケアマネジャーへの個別相談・アドバイス、支援困難事例への指導・アドバイスなどを通じて、自立支援型ケアマネジメントを支援しています。
地域包括支援センターは、高齢者が安心して地域で生活を続けられるよう、さまざまなサービスとサポートを提供する重要な機関です。
地域の高齢者やその支援者は、ぜひセンターのサービスを活用してみてください。
私たちは、地域包括支援センターでお困りの方の支援も行っています。お気軽にご相談ください。
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