おひとりさま高齢者支援事業スタッフのOです。
認知症と閉じこもりは密接な関係にあり、その影響は二つのパターンに分かれます。
一つは認知症になった後で閉じこもるケース、もう一つは閉じこもることが認知症を引き起こすケースです。
今回は後者に焦点を当て、閉じこもりが認知症の原因となる理由、そして家族の向き合い方について考えていきます。
閉じこもりが認知症の原因になる理由は、コミュニケーション不足による語彙力・会話力の低下です。
家族以外とのかかわりがないと会話の内容が限られ、語彙力や会話力が低下し、認知症が進行する可能性が高まります。
更に閉じこもりが進むと、「被害妄想」などの認知症症状も現れやすくなります。
閉じこもりを防ぐためには、家族以外の人とのかかわりを増やす必要があります。
デイサービスやデイケアなどの通いの場を活用し、他の人と交流する機会を増やすことや、単なる散歩ではなく、外出には具体的な目的を設定することが効果的です。
外食やアクティビティを通じて楽しさや新しい経験を作り、コミュニケーションの幅を広げることも大切です。
閉じこもりの状態になってしまう前に、周りが高齢者の気持ちを受け入れる姿勢が重要です。
短時間であっても外出することで、相手を客観的に見ることができ、理解が深まります。
少しでも閉じこもりと認知症の関係について理解し、家族以外の人とのかかわりを大切にすることで、認知症患者の生活の手助けになることができればと思います。
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