お一人さま支援事業スタッフのYです。
先日、予後の短いお一人様A様の転院支援を行いました。
「今後積極的な治療は行わない」と、ご自身で意思表示をされたため、緩和ケアのある病院へ転院することになりました。
転院当日、病院へお迎えに伺うと、少し不安そうにされていました。
退院手続きを行い、一緒に介護タクシーに乗り、転院先の病院へ向かいました。
転院先の病院では、これまで診察を受けたことがないため、検査・診察が必要でした。
私も付き添いましたが、2時間ほど時間がかかったため、お体にも負担があったかと思います。
1ヶ月ぶりの移動に不安もあり、何度も「苦しい」とおっしゃっていました。
医師や看護師に体調の確認を行いながら、何とか病棟までお見送りすることができました。
A様は検査時、何度も不安そうな顔をされていました。
付き添いの私にできることを考え、何度も手を握りました。
A様は病気の関係でほとんどお話をすることができませんが
手を握ると、
「あなたの鼓動が聞こえる」
「手が心地よい」
とおっしゃっていました。
少しでも安心していただけたことに私も嬉しくなりました。
病棟でお昼ご飯を食べ始めたA様を見て安心し、病院を後にしました。
身元保証を行っていると、高齢者の方との関わり合いに正解はあるのかと考えることがあります。
私自身、予後の短い方との関わりが多いのですが、大切にしていることは「最期の安心」です。
亡くなるときに、安心して穏やかな気持ちでいていただくことが大切だと思います。
そのためには、お一人様の身元保証を含むサポート体制をしっかりと整える必要があります。
これからも私たちアドバンスライフプランニングは、高齢者支援を通して「最期の安心」を与えられる存在であり続けられるよう、支援を続けてまいります。
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