お一人さま支援事業スタッフのAです。
金融広報中央委員会の2023年の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、60代の平均貯蓄額(金融資産を保有していない世帯を含む)は2026万円とのことです。
この数字を見ると、多くの人が十分な貯蓄をしているように感じるかもしれませんが、実際の中央値は700万円で、その差は約3倍です。
金融資産を持たない世帯の割合が21.0%である一方で、3000万円以上の貯蓄がある人の割合は20.5%となっており、貯蓄額は二極化していると考えられます。
これは、少数の非常に高額な貯蓄を持つ人々が平均値を押し上げているためです。
さらに、金融資産額が3000万円以上の割合は、40代で6.5%、50代で11.2%なのに対し、60代では20.5%に増加しています。
これは、退職金などによって貯蓄が一時的に増加することが影響していると予想されます。
ニュースや報道の見出しに踊る数字に驚かされることがよくありますが、今回のように平均値だけを見ても実態を正確に把握できないこともあるため、情報収集には注意が必要です。
▶『私たちの高齢者支援について』