金融業界出身のHです。
新卒や入社数年の若手社員の早期退職が目立っています。
新卒社員の4割以上が転職を検討しているというデータもある様です。
会社を辞めたい理由はいくつかあるようですが、「仕事にやりがい・意義を感じない」「自分のやりたい仕事ができない」等が主な理由として挙げられています。
結果的に転職サービスへの登録件数は活況を呈しており、某大手サービス会社の新社会人の登録数は過去最高、約10年前と比べて約30倍もの件数となった様です。
同様に勤務先に対する面倒な退職に関する一切の手続きを代行する「退職代行サービス」も注目を集めています。こちらも某大手法人の調査ではここ2~3年で相談件数はほぼ倍増しているそうです。
結果、各企業とも若手社員の定着を図るべく、非常に丁寧にフォローしようとする動きが広がっています。
職場の大先輩が電話やメールで若手社員のメンタルケアをしたり、内定時点で職種や配属先、勤務地を伝えたり。
今や少子高齢化で新入社員がなかなか採用しづらい環境にあり、ある程度はやむを得ないとも思われます。
が、そもそも社会に出たばかりで自らの特性ややりたいこと等が確立している若者がどれだけいるのでしょうか。
われわれの時代は若い時の仕事=修行と思われていた時代で、特に若手の間は「やりがい」とか「働く喜び」等からは全く無縁の環境で仕事をしていました。
それでもちょっとしたきっかけで上司に褒められたりお客様に喜ばれたりすることで、少しずつ自分の仕事に対する「喜びや自信」を醸成していった様に思います。
結局「仕事」ですから苦しいことの方が多いのです。
それで給料をいただいているわけですから。
今の若者たちは当時の我々よりはるかに成熟しているのでしょう。
その事実は確かに否めませんが、やはり何となく了承しにくいのは「少し古いから」なのでしょうか。
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