お一人さま支援事業スタッフのYです。
私が身元保証をしているK様。
97歳にも関わらずADLは完全自立で、最近介護認定が要支援1になったぐらいお元気な方です。
お買い物も通院も、誰に頼ることなく全て一人でされていました。
ご自宅は賃貸マンションでお一人で暮らしていらっしゃいました。
ところが、突然生活が一変します。
11月のある日、地域包括の相談員から私宛に電話がありました。
「昨日からK様にご連絡しているが連絡がつかない。
自宅に行っても応答がなく、電話にも出ない。
鍵がないので家の中に入れないから様子を見てきてほしい」
急いでご自宅にお伺いしました。
K様はご自宅のベッドの下で倒れていらっしゃいました。
すぐに救急車を呼び、急性期病院に搬送されました。
K様は脳梗塞を起こされており、それによってベッドから落ちてしまい、太ももを骨折されていました。
そのまま約2ヶ月の入院生活となりました。
97歳と思えないほど元気だったK様は衰弱され、認知機能の低下もみられます。
介護度はおそらく要介護4もしくは5になる予定です。
自宅での生活は難しいため、施設にご入居されます。
K様は、ご主人、ご子息を亡くされており、親族は甥姪のみです。
甥姪も離れて暮らしているため、すぐに頼れる身寄りはいません。
私たちはK様の身元保証をしております。
今回、身元保証である私たちが倒れているK様を発見できなかったら孤独死されていたかもしれません。
K様が元気なうちに準備してくださったおかげで、入院が必要なときも、施設入居が必要なときも、滞ることなく、手続きを行うことができました。
高齢者の方によっては、まだまだ元気だから必要ないと、サポートを拒む方もいらっしゃいますが、いつ何が起こるかわかりません。
たった一度の転倒が、たった一度の事故が、今後の人生を左右することもあります。
K様は遺言も遺されております。
今回のK様の出来事で、私たちは改めて準備しておくことの重要さを感じました。
「自分は大丈夫!」ではなく、自分にも起こり得ることだとたくさんの高齢者の方に広めていけるよう、高齢者支援を行ってまいります。
▶『私たちの高齢者支援について』