ビジネスケアラーの増加

2023年5月19日

社長の森角です。
みなさんはビジネスケアラーをご存知でしょうか。

昨年、東京中小企業投資育成株式会社からの依頼で、同社機関誌に「ビジネスケアラー問題について」の記事を監修したときは、まだビジネスケアラーを理解されている方は少なかったのですが、今年に入ってから個人や企業からの問い合わせやセミナーの依頼が増えてきました。

生産年齢人口が減る分、人材確保がより難しくなってきます。さらに、仕事と介護を両立するビジネスケアラー問題も急増し、中小企業では人手不足に拍車がかかる恐れがあります。核家族化と少子高齢化が重なり、一人で複数人の介護をしている方も増えていきます。柔軟な勤務体系や、突然の休暇をフォローする体制がないと、今まで通りに働くことは困難になると予想されます。精神的にも落ち着かず、生産性が低下する可能性もあります。適切に対処しなければ、本人はもちろん企業も大きな打撃を受けてしまう可能性があります。

仮にサポート体制ができたとしても介護に関する支援はなかなか活用されないことが多いのが実状です。その理由のひとつとして、介護する当事者が職場で介護のことを話題にしないことが考えられます。
特に働き盛りの方が相談に来るときは、本当に切羽詰まっていて疲弊している場合が多く、「話すだけで気が楽になった」という人も多くいます。

重要なのは、「的確なアドバイスは外部機関を活用すること」です。
企業にも具体的な取り組みは重要ですが、外部機関と連携し、アドバイスをくれる窓口があるという情報を全社的に広く啓蒙しておくことが大切です。社内で相談できる体制ができればベストですが、専門的な内容も非常に多く、そのフォローをするのは難しいかと思いますので、NPO法人や専門機関の活用をお勧めします。

特に中堅・中小企業でのセミナーや勉強会、経営者向け個別相談などを積極的に行っておりますので、お気軽にご相談下さい。

＜＜　社長ブログに戻る

ビジネスケアラーの増加

Contact us