遺言を作成するうえで一番大切なこと、それはご本人の想いをしっかり遺すことです。遺産を誰に遺したいかを法定遺言事項として遺し、その想いを付言事項に遺す。付言事項とは、法的効力を持たない記載事項のことで、遺言書に絶対書かなければいけないものではありませんが、私は付言事項にしっかりご本人の想いを遺すことが、大切だと思っています。例えば「家族への感謝の想い」や「遺贈先への想い」、「残されるペットへの想い」など、ご本人の最後のメッセージを遺すことで、ご本人らしい温もりのある遺言作成を心掛けています。

遺言を残すことは、決して後ろ向きなことではありません。
相続紛争の予防策や、ご家族様・お世話になった方々への想いのこもった贈り物となることはもちろん、遺言の作成を通じて人生の歩みを振り返ることで、ご自身のこれからをより豊かなものにするきっかけとなります。
専門家として、もし心配事やトラブルの種があるならそれらを取り除きつつ、ご相談者様に晴れやかなお気持ちで過ごして頂くために寄り添うよう努めています。

人はいつか死ぬ、と分かっているつもりでも、遺言の作成は後回しにしがちです。しかし、人は急に亡くなります。言うまでもなく、遺言書を作成することで、自分の死後に遺産分割が円滑に行うことが可能となります。また、遺言書によって、相続人以外の者に遺産を与えることも可能となります。遺言書を作成することで、自分の遺志を明確にすることができます。遺言書は、自分の死後に残される家族や親族への愛情表現です。そのお手伝いをさせていただきたいという思いで遺言を作成させていただいております。